小説 孤独なブロガー(下)

こんにちは、mizuです。いつもお疲れさまです。


どうして1度に全文を載せないのかということについて申し上げます。理由はいくつかあるのですが、主なことを書かせていただきますと、自分が他の方の記事を読むときに文章が長すぎると内容が頭に入らないということがございます。長くて1500字くらいが私にとって丁度です。なので、自分が文章を作るときにもこれくらいの文量にしたいと考えております。


では、以下に前回の続きをお書き申し上げます。


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ブログをはじめたきっかけはインターネットの検索エンジンに「ネット 収入」と入力したことである。時間を持て余していたので、さらなるマネーゲームを始めようと思ったのだ。いくら時間とお金を十分に所有しているからといって、旅行に出かけたり、おいしいものを食べに外へ出る気にはなれない。収入に関わることに取り組んでいたほうが落ち着くのだ。つい最近になって始めたばかりで、毎日何かしら気がつくことがあって面白い。アクセス数というものがあって、自分の書いた記事がどれだけ他人に読まれたかを示す数字を知ることができる。記事を作ることによって収入を得ている人はアクセス数を気にする。また、この数字を上げるために頑張る。自分の作ったページをネットの検索エンジンに表示させるために、あらゆる努力をする。閲覧者にクリックしてもらいやすいようなタイトルを考える。要するに外観にこだわる。男は開始早々にして、この競争に加わることを断念した。彼の資産運用スタイルは、一旦持ったものを長期で所有し続けるというもので、1、2ヵ月後の利益は全く考えない。少なくとも4年程度持ち続けるという前提で商品にタッチする。ブロガーたちの競争に加わることは彼にとって短期的な時間の利用方法だと思えてしまうがゆえに、先輩方と同じ方法で収入を得たくないのだった。


男が見つめるモニタに次の文字が表示される。


「ブログ開始3ヶ月で、10000PVを達成した私が記事を作るために気をつけた3つのこと」

 

他の人がアップロードした記事のタイトルである。


くだらない、と男は思った。記事の終わり頃になって、自分が本当に良いと感じたことについて書くよう指示されてあるのだ。本来なら、そういう前提条件ははじめに表示されるべきなのではないだろうか、と彼は思うのだった。とはいえ、内容には自分の知らないことも含まれていて参考になる。


何か役に立ちそうなアイデアはないかな、と思いながら男は今日も先輩たちの書いた記事を見続ける。明日も同じことを繰り返す。部屋の中に太陽の光は差し込まない。ホームセンターで黒色の画用紙と発泡スチロールを買って、加工し、昼夜で部屋の明るさが変化しないようにしてある。デスクライトしか光源といえるものがない暗い空間だ。


「ブログだけで生活するために何ヶ月かかるか」


男はついクリックしてしまう。調べなければわからないようなことでもない。でも、面白そうだからつい覗きたくなってしまうのだ。そうして、記事の終わりにはまとめとして、継続して更新し続けること、と書かれてある。タイトルと内容の関連性がいまいち低いのだった。


とにかく楽しもう。男は思った。


(完)

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以上。mizuでした。