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こんにちは、mizuです。いつもお疲れさまです。
私自身について申し上げますと、注目されると動きにくくなることがございます。仕事中がそうですし、もしかすると文章を書くときでも同じかもしれません。けれども、世界には様々な方がおりますので、私とは異なった性質をお持ちで、人から注目されるほど能力を引き出すことができる方もおられます。こうした傾向は相対的なものですので、誰かから見ると私は注目されているときも通常通りの力を出すことができるタイプと判断されることもあるはずです。上には上がいるものですし、下には下がおりますがゆえ、自分のことをはっきりとこうだと断定することはできません。小説を書いていて思うのは、誰からも読まれていないだろうというタイミングで真剣なことを申し上げるのが面白い、ということでございます。字面通り、真剣さは相手を傷つけます。ところで、この文章をここまで読んでくださっておられる方はほんのわずかです。そして、ほんやりした頭脳で目を通しておられるはずです。なにせ、空行なしの長文でございます。また、この「孤独なブロガー」も20回目でございますし、内容はファンタジーです。なので、私と読者様の間には相当な距離が出来ております。
なるほど、文章を書くときにも間合いというものがあるのかな、と考えてしまいます。
では、以下小説です。
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凍えるほど寒い夜である。空からは雪が降っている。サンタクロースはクリスマスに向けて準備している。子供たちが寝静まった頃にこっそりと彼らの部屋へ忍び込み、寝床の傍に立ち、願い事を承るのだ。子供は疑うことを知らないので、親御さんから言われたことをそのまま信じてしまう。大人にとって都合の悪いことをしているときに、そんなことをしていたらサンタクロースがプレゼントをくれないよ、と叱られると急に静かになってしまう。たとえお菓子の詰め合わせや小さな玩具であっても子供らにとっては嬉しいもので何も貰えないよりはましである。こうして、幼いころから、他人の期待に答えると欲しいものを得ることができるという考えを脳内に刷り込んでいく。学校に入ればテストで点数をとるようになり、会社で働く頃には上司の命令に逆らえないくらいになっている。大人が外で生活するために必要なことを自分の子に伝える目的によってクリスマスは現在まで続いている。
親御さんからプレゼントを貰えるような子供らはよいが、何も貰えないような子供らもいる。サンタクロースはこのちびっ子たちを喜ばせるために地球が寒くなる時期、大いに働く。まずは下調べが必要で、子供らの寝床に立つ。プレゼントはあらかじめ準備しておかなければならないので、事前に発注する必要がある。ゆえに、締切りというものがあり、この日までにサンタクロースは調べ物を終わらせなければならない。子供らの寝床へ寄ると、白い髭の赤い服には彼らの考えが手に取るようにわかる。ここで「ミニカーが欲しい」とか「かわいいお人形さんが欲しい」というような要求を受けたなら、サンタクロースはその子に何も与えないことを決定する。というのは、もしもそのような物をクリスマスの日に枕元へ置いたとしても、保護者に見つかったら取り上げられてしまうこともあるし、さらに盗みを働いたとして罰を受けることもあるからだ。欲しがっているものをほいほいと与えるべきではないということになっている。どうしても仕事中、情けを抑えることができないサンタクロースは内勤に回される。仲間たちが働きやすいように環境を整える役となる。誕生したばかりのサンタクロースは髭を生やしておらず、いつもまにか寄る年波によって大人になっていく。つるつるな顎に髭が生えてきたならそのお兄さんは大喜びで、同年代の仲間にたった今生えたばかりの黒い毛を自慢する。すっかり大人になってしまったかな、と他のサンタを冷やかしに行く。「近ごろ、ヒゲが生えてきちゃってね」と年下相手に自分の体毛を見せびらかすのだ。
また、サンタクロースには赤鼻のトナカイがついているという説がある。まったくのデタラメだ。雪の降る夜に木製のそりに乗ってトナカイと共に子供の住む家を一軒ずつ回るということを髭おやじたちはしない。ただ瞬間移動する。内勤の同僚によって予めコースは定められており、用事を済ませ次第、つぎつぎと場所を変えていく。知り得たことはその場で本国のスタッフに伝送する。やることは単純な事ばかりだ。

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